リコ・タイレル
あたしは リコ。
ハンターの リコ=タイレル。
これから このカプセルを
記録として 残していくことにする。
後に あたしに続いてくる者のために。
項目 | 詳細 |
---|---|
種族 | ヒューマン |
クラス | ハンター |
職業 | 科学者 |
武器 | 赤のセイバー、他( 赤シリーズ) |
年齢 | ?歳 |
CV | 水樹 奈々(PSPo2i時) |
概要
フルネームは「リコ・タイレル」。
『ファンタシースターオンライン』EPISODEⅠの重要人物であり、後の作品『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』にも登場する。
「パイオニア1」に搭乗していた先遣隊の一人で、腕利きのハンターズ。
科学者としての顔も持ち、異変が起きた惑星ラグオルの調査記録を音声で「メッセージカプセル[1]」に残している。
プレイヤーは彼女の残したメッセージに導かれ、物語の謎を解いていくことになる。
周囲からは「レッドリング・リコ」、「赤い輪のリコ」と呼ばれ英雄視されているが、本人はそれを好ましく思っていない。
セントラルドーム付近で爆発が起きる前、森の原生生物の異常行動に気づき、外に出て調査を開始した。
その最中に大爆発が起き、パイオニア1の人々およびセントラルドームと連絡が取れなくなり孤立する。
それでも進み続け、最後は遺跡へと辿り着く。
遺跡を調査し、これが巨大な、古代の宇宙船であることを知る。
そして全宇宙の邪悪がこの奥に封印されていることを。
最深部の扉を開き、“それ”に直面し、彼女自身が霧のようなものに包まれたところで記録は途絶えている。
もう どこかに逃げ出したい。
…そう思うけど、ふと気が付く。
帰るとこなんて 無いんだってことを。
このメッセージだって、受け取る人なんて 誰も いないのかもしれない。
後から来る パイオニア2だって、この惑星が 危険と判れば 降りてきやしないだろう。
それでも パイオニア2の誰かが 降りてきてくれるだろうか。
…それは、わからない。
でも あたしは、これを残す。
これは 証なんだ。
あたしが、今 ここにいる…
人物像
明朗快活で前向き、なお且つ論理的に状況を分析して行動できる判断力を持つ。
幼い頃から、父親である「コリン・タイレル」に剣術を教え込まれている。
また、軍の三英雄「ヒースクリフ・フロウウェン」を師と慕い、彼がパイオニア1に搭乗することになったとの報せを聞き、先遣隊に志願した。
父からもらった赤い腕輪と、フロウウェンから授かった赤い武器、そして赤い服[2]を好み、赤い眼鏡をかけている。
栗色の髪と、前髪の一房に緑色のメッシュを入れている。
人間関係
陽気で人懐っこい性格ゆえに、堅物の父とは性格が合わなかった。
そのため、成長するに従い、段々と親子関係は疎遠となっていった。
父さんに 会いたい。
思えば、親不孝ばかりしてきたなぁ。
今頃 何してるんだろ。
ファンタシースターオンライン
作中では直接登場することはない。基本的にメッセージカプセルでの記録のみ。
条件を満たすと、遺跡最深部で一瞬だけ彼女の姿を観ることができるが、その時は既に精神だけの存在となっており実体ではない。
封印の間でep1のラスボス第三形態を倒すと、天空に昇ってゆくリコの精神体が観える。
後に残されたのは赤い腕輪(レッドリング)のみで、それがゆっくりと回転しながらスタッフロールとエンディングテーマ『Can Still See The Light』が流れるという非常に切ない最期となっている[3]。
また、PSO EPISODEⅢではかつての師とともに「アンプラム・アンブラ(大いなる陰)」に対抗するため「エンドゥー」という人物を生み出している。
ファンタシースターポータブル2 インフィニティ
『PSPo2i』トゥルーエンド後に出現する「サイドストーリー」の『時空を超えて』に登場する。CVは水樹 奈々が担当。
PSO当時の印象とは若干違い、凄腕のハンター&冷静沈着な科学者、そして孤独な人物としての面が強調されている。
口調も断定的で、ややぶっきらぼうな物言いをするが、エミリア達を気遣い、危険だから早く帰った方がいいと忠告する。
最初は他者を巻き込むようなことを避け、独りで調査を続けようとしていた。
しかし、エミリア達が森〜洞窟〜坑道を抜けて遺跡の方まで追ってきたことに観念し、共に行動することになる。
PSOでは最深部の扉を開いてダークファルスに取り込まれてしまったが、PSPo2iではナギサ達と最奥でカオスブリンガーを討伐した後、出現したゲートの中へ入ることになる。
ゲートは海底プラントに通じており、エレベーター溝で「オルガ・フロウ」と対峙する。
オルガ・フロウからよく知る人物の気配を感じ取り、戦慄する。
リコが戦意を喪失した時、パイオニア2からハンターズ達が駆けつけた。
彼らの言葉と、ナギサ達の励ましで、D型細胞から大切な人を解放するために剣を取る。
すべてが終わり、まだ後始末や大きな謎は残っているものの、パイオニア2の人々と協力して生きていくことをエミリア達に約束する。
別れ際に、プレイヤーに「ギルドカード[4]」を渡し、いつでも呼んでくれと告げる。
ひとりじゃないってこと。
あたしが、みんながいる。
それを絶対に忘れないで![5]
ファンタシースターオンライン2
2016年2月10日より『PSO2』の大型アップデート『Reborn:EPISODE4』で開催中の「ファンタシースター感謝祭2016ONLINE」で配信されている期間限定クエスト(※開催期間後はレベルアップクエストとして再配信)にて、Eトライアル専用の共闘NPCとして師のフロウウェンと共に登場。
『PSPo2i』ではキャラクターボイスが実装されていたが、『PSO2』ではボイスなしとなっている。
その他、マグの「進化デバイス/RRリコ」が「ウェポンズバッヂ2015金」15個で交換可能。
公式の予告ムービーに登場するヒューマールにリコの名前が付けられている。
シンパシー2015来場者特典としてコスチュームや髪型、眼鏡のアイテムコード配布された。
2016年1月27日から「ラグオルメモリ」の交換アイテム(アクセサリー)として「リコのイヤリング」と「レッドリング」、上記コスチューム&アクセサリー&髪型の一式が配信されている。
ファンタシースターインライン2es
「『PSO』15周年記念」のチップとして配信。(2015/12/29~2016/1/13)
イラストは、PSO時代に公式サイトでも4コマなどが掲載されていた、漫画家の「かねこしんや」氏によるもの。
2016年5月25日に、期間限定のイラストチップとして新たなチップが配信された。
こちらは「水野 暁一」氏をはじめとする「PSO2アートワークチーム」が手掛けたイラストを使用している。
- チップ性能は外部リンクを参照。
備考
リコのクラスはハンターとなっているが、プレイヤーがクリエイトできるキャラクターでは、
「ヒューマン女性」+「ハンター」=「ヒューマール」の組み合わせは選択することができない。
従ってヒューマールは実質リコ専用のクラスとなっている。
PSPo2iではダークファルスに取り込まれることなく生存し、師のフロウウェン、そしてパイオニア2のハンターズと合流したことで、遺跡最深部のダークファルス討伐に成功した。
遺跡最深部で特定の条件を満たすと専用BGM『Rose Confession』(薔薇の告白 通称:「リコのテーマ」)が流れ、そこに佇むリコの姿が見える。
この曲は作曲者の小林秀聡氏が専門学校時代に(イントロまで)作ったもので、PSO制作時に「リコのためにこの曲を使おう!きっと完成できる!」と思えて完成させたと語っている[6][7]。
関連項目
注釈
- ↑ 難易度ノーマル〜ベリーハードまでの物と、アルティメットモードではメッセージの内容が微妙に変わっている。
- ↑ 『PSO2』で「二代目クラリスクレイス」が着ている衣装(イノセント・ワン)は、リコの服のアレンジ。
- ↑ アルティメットモードでは歌詞のないスキャットのみの「lala ver.」が流れる。また、クエスト『心の座』でエリ or キリークと一緒に制御塔内部に乗り込む場面でこの曲が流れる演出があり、アルティメットモードの『鋼の魂』では同曲のピアノバージョンが使われている。
- ↑ Po2iではパートナーカードだが、作中でもここは敢えてギルドカードという名称のまま持ってきている。
- ↑ リコのギルドカードに書かれているメッセージ。
- ↑ 出典:Twitter:小林秀聡 2015年10月28日の発言その1。
- ↑ 出典:Twitter:小林秀聡 2015年10月28日の発言その2
参考資料
- 麒麟動物園:PSO台詞集 リコ
- ニコニコ動画「今更誰得だ PSO実況プレイ」(ユーザー名:OKOGE)
- ニコニコ動画「ミヤタのPSO実況」(ユーザー名:anagosanmitai)
- 『Can Still See the Light』PSO DC Ver2 アルティメット ED(ユーザー名:SaToRi900)
外部リンク
©SONICTEAM / SEGA, 2000, 2003, 2004-2010
©SEGA