ファンタシースター
『ファンタシースター(Phantasy Star)』は、1987年12月20日にセガが発売したセガ・マークⅢ、マスターシステム用ロールプレイングゲーム。
当時は、大容量を唄うのがゲームのウリ文句のひとつでもあり、このゲームも宣伝で大容量4Mゴールドカートリッジと言う謳い文句で登場。
RPGと言えばファンタジー物と言う時代にSFを融合させた世界観や3つの惑星を渡り歩く壮大な設定、女性の主人公、
なめらかな3Dダンジョン、敵がアニメーションをして攻撃してくる等、当時としてはかなり意欲的な作品であった。
ゲームシステム
主人公アリサが旅をしながら仲間を集め、モンスターを倒して成長することによって、兄の仇であるラ=シークを倒し、
世界の平和を取り戻すことが目的である。
旅の最初はアリサ一人だけだが物語を進めていくに従いミャウ、タイロン、ルツの3人が仲間になる。
『ファンタシースター』のシーン構成は、大きく「街・2Dフィールド」「ダンジョン(3D迷路)」「戦闘」の3つに分かれている。
- 街・2Dフィールドシーン
2Dの見下ろしタイプでの移動が可能。街や村には住人がおり、彼らとの会話によって新たな情報や、話が展開していくことになる。
- ダンジョン(3D迷路)シーン
擬似3Dによる移動方式を採用。十字パッドの上下左右がそれぞれ前進、後退、左旋回、右旋回となる。
このダンジョンの擬似3Dでの移動が当時としては信じられないほどなめらかで技術力の高さを感じさせるものだった。
ちなみにファンタシースターのプログラマーは中裕司氏が担当。
- 戦闘シーン
敵と遭遇するとフィールドでは画面がフェードしてその場所に見合った背景へ、ダンジョンの時はそのまま3Dダンジョンが戦闘背景となり、敵との戦闘が始まる。
敵との戦闘は自分が手前、敵が奥に配置されて対峙するタイプ(ドラクエなどと同じ)。
戦闘での各キャラクターの行動選択肢は以下の5種類。
- タタカウ
装備している武器でモンスターを攻撃する。
- マジック
攻撃やHP回復、補助などのマジック(超能力)を使用する。
- アイテム
HP回復アイテムや、特殊な効果を持つアイテムを使用する。
- ハナス
敵に話しかける。話が通じると特別な情報を教えてくれる。
- ニゲル
仲間全員で敵から逃げる。成功しない場合もある。また、ダンジョン内で壁を背にしている時は逃げることができない。
各キャラクターの行動を決定すると戦闘が開始され、敵を全滅させるか逃げ切ることができれば戦闘は終了する。
敵を倒し、経験値を積んでレベルアップすることによってアリサ達は強くなっていく。
また、アリサ、ミャウ、ルツは、レベルが上がるにつれマジック(超能力)を覚えていく。
世界観に関する情報
ゲームプレイ情報
探索情報
- 攻略 - 探索時に行き詰まったら。
リメイク版
- ファンタシースター(メガドライブ:1994年4月2日発売)
元々は『ファンタシースター 千年紀の終りに』発売時のプレゼントキャンペーン用だったが、その後のユーザからの強い希望で発売された。
実はメガドライブはFM音源以外はそのままマークⅢ/マスターシステムのプログラムが動作するモードが搭載されており、これを利用したものだった。
- SEGA AGES ファンタシースターコレクション(セガサターン:1998年4月2日発売)
グラフィックなどは当時のままだがゲームスピードを2倍速/4倍速モードなど調整できるオプションが搭載され快適なプレイが楽しめた。
- SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.1 PHANTASY STAR generation:1(PlayStation2:2003年8月28日発売)
ゲームシステムやストーリーなどに変更は加えられていないが、グラフィックとサウンドが大幅にリメイクされている。
キャラクター監修・パッケージイラストを「ソニックチーム」が手がけた。
2014年8月20日より、PlayStationのゲームアーカイブスでも入手可能となっている。
- バーチャルコンソール ファンタシースター(Wii:2009年4月21日配信)
関連項目
- ファンタシースターⅡ 還らざる時の終わりに
- 時の継承者 ファンタシースターⅢ
- ファンタシースター 千年紀の終りに
- 中裕司 (メインプログラマー)
外部リンク
- Wikipedia:ファンタシースター
- バーチャルコンソール ファンタシースター
- 名作アルバム『ファンタシースター』
- セガストア ファンタシースター ファーストシリーズ・コンプリートアルバム
- PlayStation公式サイト ゲームアーカイブス ファンタシースター コンプリートコレクション
|